5.教皇ヨハネ・パウロ2世、ヨハネ23世の列聖
2013年7月5日に教皇フランシスコは、教皇ヨハネ・パウロ2世、
ヨハネ23世の列聖の発表をし、翌2014年4月27日に、列聖式を執り行うことが
発表されました。

教皇ヨハネ・パウロ2世は、国外への司牧旅行は104回に及び、「空飛ぶ教皇」
とも「空飛ぶ聖座」とも言われました。そして、その時の説教の中で、
「恐れてはなりません。屈してはなりません。精神の自由を失っては
なりません。」、「暴力の道から立ち去って、平和の道に戻るように。」、
「逃避ではなく、愛を選ぶように。」と語ってきました。
そして、教皇ヨハネ23世、パウロ6世を引き継いで教会の改革に努めながら、
第2ヴァティカン公会議の決議を正統的に解釈することが重要との考えから
伝統的な教義を保護しようと力を尽くしてきました。また、回勅も
資本主義と労働に関するもの、倫理神学について、倫理問題など、
幅広い分野で書かれています。

教皇ヨハネ23世は、約5年と短い在位でしたが、その期間は非常に精力的で
濃密な在位だったと思います。世界平和の実現に向け、キリスト教内の
他の宗派との対話を進め、またユダヤ教の代表と対話をしたり、
ソビエト連邦などの共産圏とも対話を進めてきました。
そのあたりは教皇レオ13世に強い影響を受けてきたらしいです。
また、教皇レオ13世が掲げてきた社会改革を追求し、愛と平和の精神をもって
富者は貧者を助けるよう求めました。
そして、第2ヴァティカン公会議を開催し、教会の刷新にも努めてきました。

教皇ヨハネ・パウロ2世も教皇ヨハネ23世も、共に伝統を守りつつ、改革を
もって教会を今の時代に合った新しいものに変えていこうと努めているのが
よく分かります。そして、全世界に愛と平和を訴えてきたというこの2点で
本当に素晴らしい教皇だったと思います。そして、自分自身の信仰の面に
おいても、何度もつまづきながらもそれにめげずにまた何度もやり直していく
気持ちで信仰を絶やさなかったことも素晴らしいと思います。それに
ついては、ドン・ボスコ社から出版されている「ヨハネ二十三世 魂の日記」
という本(この本は僕の代母とも呼べる人から買って頂いた本です)にも
よく表れていると思います。

そして、今年の4月に列聖式が行われますが、教皇ヨハネ・パウロ2世は
死後約9年、教皇ヨハネ23世は死後約51年と2人共本当に早い列聖に
なったと思います。そして、偉大なる2人の教皇が早い段階で列聖される
ことは素晴らしいですし、嬉しいことです。4月に列聖式が行われる
時には僕もそれを祝い、祈っていくと同時に、そして2人の教皇に
信仰の面で倣っていくようにしたいと思います。
write:2014/02/24 rewrite:- update:2015/09/12


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